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HAKUTO運営、月資源開発へ ルクセンブルク政府とispace社連携

sorae.jp 2017年3月6日 9時51分

 

民間で月探査を目指すHAKUTOを運営する株式会社ispaceが、ルクセンブルク政府と連携することが発表されました。ispaceのオフィスを同国内に置き、政府が開発した質量分析計を月面探査ローバーに搭載します。海外の政府と民間が協力して宇宙資源開発を行うことは、日本初の事例です。

 

HAKUTOは月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一参加するチーム。2017年12月28日、インドのPSLVロケットで開発した月面探査ローバーを打ち上げる予定です。HAKUTOのメンバーは主にプロボノと呼ばれるボランティアの人々で構成されており、その母体となる企業がispaceです。

 

ルクセンブルクは西ヨーロッパに位置する、人口約58万人(2016年1月現在)ほどの小国です。2016年2月8日、地球近くの天体である月や小惑星の資源開発を行う企業を国内に誘致して支援する「SpaceResources.lu」計画を発表しました。すでに同計画によって、米国のベンチャー企業「プラネタリー・リソーシズ」、「ディープ・スペース・インダストリーズ」の2社のオフィスが同国内に置かれています。今回、ispaceは3例目になりました。

 

同国政府のルクセンブルク科学技術研究所が開発した質量分析計(スペクトロメーター)は、物質を判別し、その量を測る観測機器です。物質を構成している原子や分子をそれぞれイオンの状態にして質量を測定し、調べます。月面探査ローバーに搭載することで、氷の分布、月面の砂「レゴリス」など、月面の土壌を動きながら調査することが可能になります。

 

発表についてispace代表取締役の袴田武史氏は「今回のルクセンブルク政府からの支援により、ルクセンブルクや日本はもちろん、グローバルな枠組みで、月を中心とした資源開発を行っていけることに非常にワクワクしています」とコメントしました。

 

Image Credit: HAKUTO
■ispace、ルクセンブルク政府と月の資源開発で連携 宇宙資源開発分野で外国政府と連携する日本初の事例 ispace
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■ルクセンブルク大公国(Grand Duchy of Luxembourg)基礎データ 外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/luxembourg/data.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■質量分析法 JAIMA
http://www.jaima.or.jp/jp/basic/mass/?utm_source=rss&utm_medium=rss

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