探査機「カッシーニ」からの成果、続々です。現在土星やその環の観測を行っている同探査機は、土星の第一衛星「ミマス」の新たな詳細画像を撮影し、地球へと送信しました。同衛星の特徴となる大きなクレーターもしっかりと捉えられています。
この画像は2016年の11月19日に、約8万5000kmの遠方から撮影されました。右側に見えるのが「ハーシェル・クレーター」で、その全長は約130kmほど。ミマスの直径の約396kmの1/3にも及んでいます。
「ミマスを破壊しかねないほどの衝撃が、過去に同衛星を襲ったのです」と、NASAの公式声明は解説しています。先日詳細画像が地球へと届けられた衛星「パン」もそうですが、土星の衛星はどれも特徴的で興味深いです。
今年の9月15日には、土星大気に突入してその生涯を終えるカッシーニ。その目的として、タイタンやエンケラドスなど生命の存在が期待される衛星を地球由来の微生物などで汚染しないようにする、というものがあります。しかしその素晴らしい志は、新たな探査機へと引き継がれることでしょう。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
■Saturn’s ‘Death Star’ Moon Mimas Shines in New Photo
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■‘Death Star’ moon Mimas shown in stunning detail in latest NASA pic
https://www.slashgear.com/death-star-moon-mimas-shown-in-stunning-detail-in-latest-nasa-pic-13478549/?utm_source=rss&utm_medium=rss