今でも火星では探査車による調査が行われていますが、その移動速度はそれほど速いわけではありません。そこでNASAのLangley Research Centerは3月27日、火星探査用のドローン「Mars Flyer」という実に挑戦的なコンセプト動画を公開しています。
探査車(ローバー)からアームで取り出され、まるでSF映画のように飛び立つドローン。水平飛行と垂直飛行を切り替えながら、自動飛行にて洞窟や荒れ地を搭載カメラで次々と撮影。そして調査が終わると再び探査車に収納される……という、なんとも夢のある計画です。
このドローンは電力で稼働し、充電は探査車で行います。また水平飛行と垂直飛行の併用は、より効率的な飛行を狙ってのもの。同様の飛行形式を採用したドローンもすでに市場に登場しています。
実は動画の後半を見ると、NASAはすでに火星探査用ドローンの試作機による低圧環境での飛行テストや、自動飛行機能をテストしています。もしかしたら近い将来、火星探査はドローンによって軽やかに、かつずっと効率的に行われるのかもしれませんね。
Image Credit: NASA
■NASA developing drones to take to Martian skies
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