欧露がすすめる火星探査プログラム「エクソマーズ」。その第二弾となる「エクソマーズ2020」の探査車ミッションにて、着陸候補地が2つ選定されました。
火星での生命体の証拠を探査するエクソマーズですが、その着陸機と探査車は火星北半球のOxia平原(Oxia Planum)かマゥース谷(Mawrth Vallis)に着陸する予定です。またそれぞれの地域では液体の水が存在したとされる証拠も見つかっています。
このうち、マゥース谷はNASAの火星探査計画「キュリオシティ」でも候補に上がった地点。ESAでプロジェクトサイエンティストを務めるJorge Vago氏は、「どちらの候補地点も、古代火星の未知の姿を解き明かすきっかけになりえます」と語っています。
そして今後も2つの地点の検討は続けられ、エクソマーズ2020打ち上げの1年前に最終着陸地点が選ばれる予定です。また、火星への着陸は2021年を予定しています。
2016年には探査機「TGO(トレース・ガス・オービタ)」と着陸機「スキアパレッリ」が打ち上げられ、残念ながらスキアパレッリは火星に衝突して失われてしまったエクソマーズ。今後もさらなる火星探査の進展に期待したいですね。
Image Credit: ESA/ATG medialab
■Europe’s ExoMars Rover Will Land in 1 of These 2 Spots on Mars in 2021
http://www.space.com/36244-exomars-rover-mars-landing-site-finalists.html?utm_source=rss&utm_medium=rss
■FINAL TWO EXOMARS LANDING SITES CHOSEN
http://m.esa.int/Our_Activities/Space_Science/ExoMars/Final_two_ExoMars_landing_sites_chosen?utm_source=rss&utm_medium=rss