アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が率いる、宇宙開発企業のブルー・オリジン。現在同社はロケット「ニュー・シェパード」での宇宙旅行を計画していますが、新たにそのカプセルの内部デザインが初めて公開されました。
ニュー・シェパードは再利用可能なロケットで、地上100kmの宇宙空間での数分間〜10分ほどの無重力体験の提供を計画しています。すでにロケットは5回の打ち上げと着陸を経験しており、またカプセルの脱出テストなども完了しています。そして現在、実際に旅客を乗せての打ち上げを2018年に予定しているのです。
今回公開されたカプセルの内部デザインですが、旅客の搭乗を意識してなのかどこか親しみやすい、あまりメカニックさを感じないものとなっています。この点は、ISSへの宇宙飛行士の輸送をになうスペースXの宇宙船「ドラゴン2(有人版ドラゴン)」とは目的が異なっていることの現れでしょう。
ベゾス氏はメールにて、「すべてのシートはウィンドウに面しており、またそのウィンドウのサイズも史上最大級です」と語っています。リクライニングが可能なシートは、なかなか快適そうです。
なお、このカプセルのモックアップは4月3日〜6日にコロラドスプリングズにて開催される、第33回スペースシンポジウムで展示される予定です。そのときに、より詳細な搭乗レポートが公開されることでしょう。
Image Credit: Blue Origin
■Blue Origin releases first interior photos of the capsule that will take tourists to space
http://www.theverge.com/2017/3/29/15105684/blue-origin-new-shepherd-crew-interior-photos-tourist-space?utm_source=rss&utm_medium=rss
■Jeff Bezos Reveals ‘Sneak Peak’ of Blue Origin’s Space Tourism Capsule
http://www.space.com/36267-blue-origin-space-capsule-interior-sneak-peek.html?utm_source=rss&utm_medium=rss