アルマ望遠鏡の公式サイトは、オリオン大星雲で「巨大な赤ちゃん星たちが作り出した爆発の様子」が観測されたとして公開しています。
この爆発は約500年前に赤ちゃん星がお互いにぶつかった、あるいは近くを通り過ぎたことにより、構成物質が周囲に飛び散ることで発生したと予測されています。またこのような爆発はわずか数百年で消えてしまう、はかない現象なんだそうです。
今回の観測を行ったコロラド大学のジョン・バリー氏によると、「(赤ちゃん星による)爆発現象ではその母体となるガス雲を破壊してしまい、星の材料が吹き飛ぶためその星形成が制限されるのだろう」と語っています。
一瞬の美しさをみせる、赤ちゃん星による爆発。このような現象は、宇宙のそこかしこで起きているようです。
Image Credit: 国立天文台, ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), J. Bally; B. Saxton (NRAO/AUI/NSF); Gemini Observatory/AURA
■2017年4月07日 アルマ望遠鏡が捉えた宇宙花火—オリオン大星雲の不思議な巨大赤ちゃん星たち
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