先日は土星衛星「エンケラドゥス」にて熱水の噴出の証拠が見つかったと大いに話題になりましたが、実は同タイミングで他の衛星でも似たような発見があったと報告されています。上の画像はNASAによって公開された、木星衛星「エウロパ」で2016年に観察された水の噴出らしき画像です。
これらの観測はハッブル宇宙望遠鏡にて行われました。このエウロパはエンケラドゥスと同じく表面の氷の層の下に塩分を含んだ水(海)があり、2016年には62マイル(約100km)の高さにも及ぶ水の噴出らしき現象を観測。また2014年には30マイル(約48km)ほどの噴出らしき現象も観測されています。また両者は同じ温かい地点から吹き出しており、この水の噴出が継続的に発生していることを伺わせるのです。
なおエウロパの氷の層の下の海では、生命の存在の可能性も期待されています。そして現在、NASAはこのエウロパの探査計画「エウロパ・クリッパー(Europa Clipper)」を進めているのです。エウロパ・クリッパーの探査機は2020年代に打ち上げられ、エウロパを周回しながらデータを集めます。
宇宙人といえばはるか銀河の彼方からやってくるイメージもありますが、意外とすぐそばの太陽系に存在しているのかもしれませんね。
Image Credit: NASA
■NASA’s Hubble telescope spots potential water plumes on Europa for a second time
http://www.theverge.com/2017/4/13/15293082/nasa-hubble-telescope-europa-clipper-water-plume?utm_source=rss&utm_medium=rss