民間宇宙開発企業のロケットラボ社は、同社の小型ロケット「エレクトロン」を5月22日09時(現地時間)に初めて打ち上げることを発表しました。
今回打ち上げられるのは、実験機の「これはテスト(It’s a Test)」。ニュージーランド北部のMahia Peninsulaにて、10日間の打ち上げウィンドウが設定されています。また当日には最適なタイミングを見計らうために、慎重に何度かの打ち上げ試行が行われる予定です。ペイロードは空となっています。
ロケットラボは今後3回のテスト打ち上げを行い、年内後半の商業打ち上げの開始を目指しています。その打ち上げ能力は500km上空の太陽同期軌道に、150kg。ロケット第1段には液体酸素とケロシンを利用するエンジンを9基、第2段にはエンジンを1基搭載しています。さらにロケット打ち上げを予約している顧客には、民間初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」のアメリカチーム「Moon Express」もあります。
5月22日の打ち上げはストリーミング配信などは行われませんが、後日動画が公開される予定です。
Image Credit: Rocket Lab
■Rocket Lab Sets Date for First Electron Launch
http://www.space.com/36839-rocket-lab-sets-date-for-first-electron-launch.html
■Rocket Lab will try to launch its experimental rocket for the first time later this month
https://www.theverge.com/2017/5/14/15637808/rocket-lab-electron-first-flight-test-launch-window