NASAは5月23日(現地時間)、次世代ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」に搭載するエンジン「RS-25」の燃焼テストを実施しました。テストは無事に成功したと発表されています。
ミシシッピ州にあるステニス宇宙センターで実施された、今回のテスト。試験はSLSの初打ち上げとなる「EM-1」を想定したもので、燃焼時間は500秒に及びました。実際の打ち上げではロケット第1段にRS-25が4基取り付けられ、2基のロケットブースターとともに宇宙を目指すことになります。
このRS-25は液体水素と液体酸素を利用したエンジンで、基本的にはスペースシャトルのエンジン(SSME)を改良したものとなります。スペースシャトルではSSMEを3基搭載していましたが、SLSでは構成によりRS-25を4基、あるいは5基利用する予定です。
なお、SLSの初打ち上げは2019年を予定しています。将来的な有人火星探査にも利用されるこの大型ロケットの開発の進捗、今後も楽しみに見守りたいものです。
Image Credit: NASA
■NASA’s Space Launch System Engine Testing Heats Up
https://www.nasa.gov/centers/stennis/images/2017/NASAs-Space-Launch-System-Engine-Testing-Heats-Up