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水素燃料の「VTOLドローン」、6時間の長時間飛行実現へ

sorae.jp 2017年6月6日 14時34分


 
チルトローターを備えたVTOL(垂直離着陸)機とドローン、そして水素ガスが出会うと、このようなマシーンができあがります。Wirth Researchは、水素燃料を利用するVTOLドローンのアイディアを公開しました。キーワードは長時間飛行とエコフレンドリーです。
 
Unmanned Aerial System (UAS)と呼ばれているこのシステムでは、水素燃料を利用することによって6時間という長時間飛行を実現。通常のバッテリーを搭載した場合は200Wh/kgのエネルギーしか利用できないところが、水素なら700Wh/kgのエネルギーが取り出せるそうです。バッテリーと水素ではエネルギー密度が大きく異なるのですね。そしてドローンは上昇後にローターを前傾させ、効率的に飛行します。
 
また水素燃料は軽量なので、ドローンにより多くのセンサーやカメラ類を装着することができます。このことから、このようなドローンはマッピング分野や農業分野での活躍が期待できそうです。もちろん燃料が水素なので、排出されるのは水のみ。高効率かつエコという2つの目標を一挙に達成しています。
 
現時点では、このドローンの具体的なスペックや登場時期などは明かされていません。しかしどちらかというとエコロジーなイメージがあるドローンに、水素燃料はピッタリとあうことでしょう。
 
Image Credit: Wirth Research
■Hydrogen power to give VTOL drone six-hour endurance
http://newatlas.com/wirth-research-uas-vtol-hydrogen-drone/49880/

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