宇宙広しといえど、これほどまでに「熱い」惑星があったのですね。地球から650光年先の惑星「KELT-9b」では、なんと昼側の温度が4,300度に達することが観測されました。太陽の表面温度からわずか1,300度低いだけと聞けば、いかにこの惑星が熱いのかが想像できると思います。
木星などと同じくガス型惑星に分類される「KELT-9b」は非常に恒星に近く、地球換算でわずか1.5日で恒星の周りを公転しています。また恒星の赤道ではなく極を周回しているのも特徴。その近さから自転と公転が同期しており、常に太陽に片側の面を向けています。
さらにその熱のせいで惑星の大気は分子ではなく、原始の形で存在しているそうです。また確認されていませんが、この惑星は彗星のように「尾」を持っている可能性もあります。
これまで系外惑星の探査は、地球外生命体を探すために地球に似たものが多く発表されていきました。しかしこのような「熱すぎる惑星」の存在も、とても興味深いですね。
Image Credit: R. Hurt (IPAC), NASA/JPL-Caltech
■https://www.washingtonpost.com/news/speaking-of-science/wp/2017/06/05/the-hottest-planet-ever-discovered-has-an-atmosphere-as-warm-as-a-stars/
The hottest planet ever discovered has an atmosphere as warm as a star’s