スペースX社が6月3日に実施した「ファルコン9」ロケットの打ち上げ。打ち上げと人工衛星の軌道投入はみごと成功しており、ロケット1段目の地上着陸も行われました。そして、その地上着陸の様子が4K動画で公開されています。
フロリダのケネディ宇宙センターからおこなわれた、「CRS-11」ミッションとなる打ち上げ。ロケットに搭載された「ドラゴン補給船」はISS(国際宇宙ステーション)へのさまざまな物資補給を行います。搭載されたペイロードの中には生活必需品だけでなく、中性子星の観測機器「NICER」や新型ソーラーパネル「ROSA」なども含まれています。
そしてこの打ち上げで特筆すべきことは、ドラゴン補給船が一度宇宙に打ち上げられ回収された再利用品だったことです。このようにして一度軌道上に打ち上げられた人工物が再度軌道上へ到達した例にはスペースシャトルなどがありますが、ドラゴン補給船ではヒートシールドなどどの程度の補修が行われたのかが注目されています。
なお、次回のファルコン9の打ち上げは6月17日を予定。こちらの打ち上げでは、一度打ち上げられた再利用ロケットが利用されます。ロケット部品の再利用を推し進めるスペースXですが、今後のロケット打ち上げの低価格化の牽引役となることはできるのでしょうか。
Image Credit SpaceX
■Watch SpaceX’s most recent beachside rocket landing in 4K
https://www.theverge.com/2017/6/6/15751008/spacex-falcon-9-landing-video-4k-60p-florida