2016年5月に初公開された、サーブの次世代戦闘機「グリペンE」。こちらが2017年6月15日(現地時間)、スウェーデンのリンショーピングにて初飛行を行いました。テストパイロットはMarcus Wandt氏で、飛行時間は40分。テストではランディング・ギアの展開や収納も行われました。
マルチロール機となるグリペンE/Fは、ベースとなるグリペンC/Dからアビオニクスやソフトウェアを一新。NATO軍との連携やネットワーク中心戦、デュアルデータリンク、ビデオリンク、衛星通信能力を備えています。燃料積載量、推力、最大離陸重量のすべてがグリペンC/Dから向上しており、戦闘から攻撃、偵察まで様々な任務をこなします。
テストパイロットのWandt氏は飛行試験終了後に「グリペンEは想定していたとおりのパフォーマンスを発揮し、特に加速は鮮烈かつスムースだった」と語っています。なお、同機はエンジンにGE製の 「Aviation F414G」を搭載しており、マッハ2での飛行やスーパークルーズが可能となっています。
グリペンEは2019年にスウェーデン空軍やブラジルへと納入される予定です。
Image Credit: Saab
■Saab’s next-generation Gripen E fighter makes maiden flight
http://newatlas.com/saab-gripen-e-first-flight/50063/