NASAは2017年6月19日(現地時間)、ケプラー宇宙望遠鏡によって系外惑星候補を新たに219個発見したと発表しました。さらに、そのうちの10個は地球サイズで生命の存在の可能性がある惑星(ハビタブル惑星)となっています。
今回の観測データの発表により、ケプラーは合計で4,034個の惑星候補を発見し、そのうちの2,335個は系外惑星として追って確認されました。また、このような地球サイズかつハビタルブな惑星もこれまで約50個発見し、そのうち30個が確認されています。
なお、ハビタブル惑星とは恒星から遠すぎず近すぎず、水が液体として存在しうる惑星のことです。このような惑星では、生命の存在の可能性が期待できます。
さらに、NASAの研究者はこれまでのさまざまな観測で発見された系外惑星の分類も発表。上の図では、たとえばオレンジ色の「Rocky Planets」は岩石からできた地球型の惑星に相当します。研究者は今後、恒星からより遠くを周回する小さな惑星の研究を「フロンティア」として、調査を進める予定です。
NASAの発表によれば、ケプラーは惑星だと確認された惑星候補の80%を観測しています。同宇宙望遠鏡は2009年の打ち上げから2013年までは最初のミッションを行い、現在は「K2ミッション」を実施中です。また2018年には「トランジット系外惑星探索衛星(TESS)」が打ち上げられ、さらなる系外惑星の調査が行われます。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech
■NASA’s Kepler Space Telescope Finds Hundreds of New Exoplanets, Boosts Total to 4,034
https://www.space.com/37242-nasa-kepler-alien-planets-habitable-worlds-catalog.html
■Nasa discovers 10 new ‘rocky’ planets like Earth
http://www.independent.co.uk/news/science/nasa-discovery-kepler-planets-earth-exoplanets-latest-updates-rocky-raw-a7797781.html