2018年10月にも打ち上げられる予定の、NASAの「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」。その最初の観測目標が発表されました。
公開されている観測目標「Guaranteed Time Observations (GTO)」のリストは膨大な内容ですが、その中で目立つのはまず木星の大赤斑、土星の大気、天王星の傾き、海王星の南極の渦などが選定されています。また土星衛星のエウロパ、エンケラドゥス、そして太陽圏の隕石や小惑星なども観測が予定されています。
そして太陽系を離れ、地球外生命体の存在が期待される系外惑星、たとえば惑星系の「TRAPPIST-1」なども観測目標に含まれています。観測では系外惑星の大気が調べられ、生命の存在の可能性がより詳細に調査されると期待されています。
さらにより大きなスケールで、同宇宙望遠鏡は他の銀河や銀河団の観測も予定しています。ハッブル宇宙望遠鏡の後継として打ち上げられるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がどんな美しい宇宙の姿を捉えることができるのか、実に楽しみですね。
Image Credit: NASA
■James Webb Space Telescope’s first science targets announced
http://newatlas.com/james-webb-space-telescope-first-targets/50080/
■Icy Moons, Galaxy Clusters, and Distant Worlds Among Selected Targets for James Webb Space Telescope
https://www.nasa.gov/feature/goddard/2017/icy-moons-galaxy-clusters-and-distant-worlds-among-selected-targets-for-james-webb-space