アリアンスペースは6月28日(現地時間)、「アリアン5」ロケットをフランス領ギアナから打ち上げました。ロケットには人工衛星「Inmarsat S EAN/HellasSat 3」「GSAT-17」が搭載されていました。
今回の打ち上げに利用されたのは「アリアン5 ECA(Cryogenic Evolution type A)」という、アリアン5でも最もパワフルな構成。静止トランスファ軌道(GTO)に9.6トンの打ち上げが可能なこのアリアン5 ECAは、同時に2つの大型ペイロードを目標軌道に投入することもできます。
そしてHellasSat 3は通信サービスを、Inmarsat S EANはEuropean Aviation Networkを構築する予定です。一方ISRO(インド宇宙機関)によるGSAT-17は固定衛星サービス(FSS)やモバイル衛星サービス(MSS)に利用されます。
今回のミッション「VS238」では、合計で約10.177トンのペイロードを打ち上げました。またアリアンスペースは年内にアリアン5やソユーズ、ベガなどのロケットによって、12の打ち上げミッションを予定しています。
Image Credit: ESA
■Ariane 5 conducts dual payload launch for three providers
https://www.nasaspaceflight.com/2017/06/ariane-5-dual-payload-launch-three-providers/