スペースデブリの除去を目指すアストロスケールは2017年7月14日、株式会社エースタートやANAホールディングス株式会社、オーエスジー株式会社からの出資を受け、シリーズCとして2500万ドルを確保したと発表しました。
現在アストロスケールは2つの人工衛星を開発中。来年初旬までには極小デブリ計測衛星「IDEA OSG 1」を、そして2019年前半にはデブリ除去実証機「ELSA-d」を打ち上げる予定です。そして同社はデブリ除去サービスを民間企業として事業化することを目標としています。
1センチ以上だと軌道内に約75万個、10センチ以上だと約2万個も存在しているとされる、スペースデブリ。この対策に乗り出しているのは民間企業だけでなく、JAXAも宇宙ステーション補給機「こうのとり6号機(HTV6)」を利用したスペースデブリ(宇宙ゴミ)の除去実証実験「KITE」を実施しました。この計画は電流を流したテザーを進展するというもので、完全には成功しなかったものの電流を流す原理の確認には成功しています。
現在も軌道上にスペースデブリは増え続けており、いずれ何らかの対策が必要となるはずです。今後民間あるいは国家プロジェクトとして、どのような対応策が現れるのかが注目されます。
Image Credit: アストロスケール
■ASTROSCALE Raises a Total of $25 Million in Series C Led by Private Companies
http://astroscale.com/news/astroscale-raises-25-million-in-series-c-led-by-private-companies