NASAは現在、宇宙船や宇宙飛行士、さらには地球や他惑星をエイリアン(微生物)から守る「惑星保護官(planetary protection officer)」を募集しています。
現在世界各国の宇宙機関や民間企業は、月や小惑星から岩石などを持ち帰る「サンプルリターン」ミッションを計画しています。残念がら中止されてしまいましたが、NASAも小惑星サンプルリターンミッション「アーム計画」を持っていました。しかしこのような計画では、地球に謎の微小生物が持ち込まれる可能性があります。さらに、地球からの探査機においても他の惑星や衛星を汚染する危険性があるといえます。
そして、NASAはこのような危険性を排除するために惑星保護間を募集しているのです。さらにその給料も、124,406〜187,000ドル(約1400〜2000万円)と破格。応募は8月14日までこちらのURLで可能です。
現在、木星の衛星「エウロパ」では表面から水分が噴出している証拠が見つかっており、地球外生命体への期待が高まっています。さらにNASAは、2020年代にこの氷の惑星へと探査機を送る予定です。しかし、探査機に地球由来の微生物が付着していたのでは、せっかくエウロパで生命を見つけたとしてもそれが地球外生命体なのかどうかわかりません。一見突拍子もない募集に見える惑星保護官ですが、実は惑星や衛星探査においてかなり重要なポストになりそうです。
Image Credit: NASA
■Want to Protect Earth from Aliens? NASA Is Hiring
https://www.space.com/37700-nasa-hiring-planetary-protection-officer.html