米ベクタースペースシステムズ(以下、ベクター)は2017年8月3日(現地時間)、小型ロケット「Vector-R」の2回目の打ち上げに成功しました。
ジョージア州で行われた打ち上げでは、直前に点火システムの不具合も発生。しかしその場で技術者が問題を修正し、Vector-Rは3,000メートル以下の低高度へと打ち上げられたそうです。今後、ベクターは軌道到達を含めた最大6回の試験打ち上げを予定しています。
さらにベクターは、1年以内のロケットの商業打ち上げも予定しています。現在同社は全長13メートルのVector-Rと、16メートルの「Vector-H」を開発しており、それぞれのペイロードは50kgと105kgに達します。そしてVector-Rは低軌道へのペイロードの投入、Vector-Hは小規模な小規模な新宇宙探査も可能だとのこと。ベクターは兼松株式会社が2017年2月に業務提携を発表したことでも記憶に新しいですね。
現在ベクターのような民間企業によるロケット開発はますます盛り上がりを見せており、同じくアメリカのロケットラボ社は「エレクトロン」ロケットの打ち上げに一部成功、そして日本でも先日にはインターステラテクノロジズが小型ロケット「MOMO」の打ち上げ実験を行いました。
ベクターによる次回の打ち上げ日程は発表されていませんが、8月11日にはアリゾナでのエンジンテストを計画しています。
Image Credit: ベクター
■Vector performs second test flight of smallsat launch vehicle
http://spacenews.com/vector-performs-second-test-flight-of-smallsat-launch-vehicle/