「土星」といえば木星ほどはダイナミックではありませんが、その表面には縞模様があることで知られています。そんな土星の大気の様子を、探査機「カッシーニ」が撮影して地球へと送信してくれました。
土星の大気は緯度によって異なる方向、あるいはスピードで移動しており、それぞれの大気のバンドが接する場所では波のような、不思議な模様が形成されます。またこの画像は着色済みのものですが、土星の縁で上部大気がぼんやりと層になっているのも確認できますね。
今回の画像はカッシーニが2017年5月18日に、土星から上空約120万km、北緯46度の位置から撮影したものです。撮影には同探査機に搭載されている狭角カメラと、近赤外線を捉えるスペクトラムフィルターが利用されました。
NASAとESA(欧州宇宙機関)、それにイタリア宇宙機関によって運用されてきたカッシーニのプロジェクトは、2017年9月15日に探査機が土星大気に突入することで終了する予定となっています。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
■Cloudy Waves (False Color)
https://www.nasa.gov/image-feature/jpl/pia21341/cloudy-waves-false-color