JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は2017年8月16日、「H-IIA」ロケット35号機(H-IIA・F35)による準天頂衛星システム・静止衛星「みちびき3号機」の打ち上げを8月19日に行なうと発表しました。予定時間帯は14時頃〜23時頃(日本標準時)、予備期間は8月20日〜9月30日が設定されています。
もともとは8月12日に打ち上げられる予定だったH-IIAですが、「ロケットの推進系統に確認が必要」な状況が発生したため、当日に打ち上げが見送られていた経緯があります。しかしその後の調査で原因を特定し、対策処置を完了したそうです。
なお、H-IIAに搭載されたみちびき3号機はみちびき初号機、みちびき2号機や2017年度中に打ち上げられるみちびき4号機とともに、「準天頂衛星システム(QZSS)」を構成します。これはGPSを補完するもので、ビル間などでの測位が可能になったり、受信機の性能によっては測位精度が向上します。
またみちびき3号機には衛星安否確認サービス「Q-ANPI」のためのメッセージ通信アンテナやS帯アンテナ、Ku帯アンテナ、L1Sbアンテナも搭載されています。
Image Credit: JAXA
■H-IIAロケット35号機による 「みちびき3号機」(準天頂衛星システム 静止軌道衛星)の 打上げ日について
http://www.jaxa.jp/press/2017/08/20170816_h2af35_j.html