操縦しても見ても楽しいドローンですが、巷ではドローンのセキュリティに関する懸念もちらほらと登場しています。そんな状況に対応すべく、DJIは自社製ドローンへの「ローカル・データ・モード」の搭載を発表しました。
これは具体的には、ドローンとスマートフォンが通信している際にいかなる他のインターネット接続も排除する、というもの。これにより、設定を間違えてDJIのサーバーにデータが保存されることを防ぎ、さらにはデータ流出の危険性を減らします。一方、このモードを利用しているとマップやジオフェンス情報が更新されなくなり、また飛行機能にも一部制限が発生するようです。ただし、通常の飛行には影響はないとのこと。
実は数週間前、米陸軍はDJI製のドローンの使用禁止を言い渡していました。これは、ドローン利用中のデータ流出を懸念してのもの。同社のドローンによって取得されたデータや画像、動画はDJIのサーバーにも保存できるのですが、これが軍事関連のデータなら極めて危険な状態と言えるでしょう。
ローカル・データ・モードはDJIのアプリのアップデートによって、9月末に配信される予定です。またドローン飛行にマップの更新が必要な地域では、この機能の配信は行われません。
Image Credit: DJI
■DJI Announces ‘Local Data Mode’ to Fly Drones Without Internet Connection
https://www.macrumors.com/2017/08/15/dji-offline-local-data-mode/