これまで4回地球と宇宙を行き来してきた、アメリカ空軍の無人宇宙往還機「X-37B」。そのミッションの全貌が明かされないことから「謎のスペースプレーン」などと呼ばれることもある同機ですが、次回の打ち上げが2017年9月初旬になることが海外にて報じられています。
ボーイングによって製造されたX-37Bは小型の「スペースシャトル」のような形状をしています。同機の全長は8.8メートル、翼長は4.6メートル、全高は2.9メートル。また4,990kgのペイロードを備えています。そのミッションの目的は再利用可能な宇宙往還機の開発にあるとされていますが、その詳細は明かされていません。
次回の打ち上げミッション「Orbital Test Vehicle-5 (OTV-5)」は、ケネディ宇宙センターの第39A複合発射施設から、スペースX社の「ファルコン9」ロケットによって行われる予定です。またそのペイロードとして、長期の宇宙環境における電子・オシレーションヒートパイプの実験を行う「ASETS-11(Advanced Structurally Embedded Thermal Spreader)」が搭載されます。
これまで4回のミッション「OTV-1」「OTV-2」「OTV-3」「OTV-4」で、それぞれ224日、468日、674日、718日と軌道上に滞在してきたX-37B。次回の滞在日数はまだ明かされていませんが、それなりに長期となることでしょう。
Image Credit: U.S. Air Force
■US Air Force Prepping Mysterious X-37B Space Plane for September Launch
https://www.space.com/37831-air-force-x-37b-september-launch.html