2017年8月19日の14時29分頃(日本時間)、種子島宇宙センターから「H-IIA」ロケットが打ち上げられました。搭載された人工衛星「みちびき3号機」も予定された軌道へと投入され、打ち上げは無事成功しました。
みちびき3号機はすでに打ち上げられたみちびき初号機、みちびき2号機、今年度中に打ち上げられるみちびき4号機とともに「準天頂衛星システム(QZSS)」を構成する、静止衛星です。この準天頂衛星システムはアメリカのGPSを補完し、ビルの谷間などGPS信号が受信しにくかった場所でも測位が可能になったり、また受信機の規模によってはセンチメーター単位の正確な測位が可能になることが期待されます。
みちびき3号機の大きさは高さ約5.4x幅約3.2x奥行約4.1mで、太陽電池パドルを展開した時の大きさは約19m。衛星安否確認サービス「Q-ANPI」のためのメッセージ通信アンテナやS帯アンテナ、Ku帯アンテナ、L1Sbアンテナも搭載しています。
当初、H-IIAロケットとみちびき3号機は8月12日の打ち上げが予定されていましたが、「ロケットの推進系統に確認が必要」との判断により、打ち上げが延期されていました。そして今後打ち上げられるみちびき4号機とともに、2018年から4機体制でのサービスを開始します。
Image Credit: JAXA
■みちびき3号機打ち上げライブ中継
[https://www.youtube.com/watch?v=0B7DLfxRtFc]