世界最大の小売店チェーンことウォルマートは、飛行船型の空中倉庫とそれに関連するドローン配達の特許を米国特許商標庁(USPTO)へと出願しました。
この特許では、空中倉庫として使われる飛行船が地上500〜1,000フィート(150〜300メートル)を数日間飛行し、その最中にドローン配達の発着基地として利用されます。また配達ドローンについては無人操作されるものから、有人操作されるものまで両方が想定されているそうです。
このような空中倉庫は「在庫を必要な時に、必要な場所へ」と運搬できるため、在庫管理や配達コストを低減させられそうです。またドローンによる配達は、配達コストや人件費を削減できるであろうことは言うまでもありません。
実はこのような特許は、以前にアマゾン社も飛行船からのドローン配達「AFCs」の特許を出願していました。両社の特許は飛行船による空中倉庫を利用し、ドローン配達を行う点でとても良く似ています。ただし、アマゾンの空中倉庫は高度1万4000メートルと、極めて高い高度を飛行すると想定されているのです。
今も地上の小売市場で激しい鍔迫り合いを演じるアマゾンとウォルマートですが、その戦いはいずれ空中戦へと発展するのかもしれませんね。
Image Credit: USPTO
■Walmart patent details floating blimp warehouse for drone deliveries
https://www.slashgear.com/walmart-patent-details-floating-blimp-warehouse-for-drone-deliveries-21496120/