NASAは8月18日(現地時間)、「アトラスV」ロケットにて次世代通信衛星「TDRS-M」を打ち上げました。この人工衛星はハッブル宇宙望遠鏡や国際宇宙ステーション(ISS)、その他の軌道上の宇宙船と地上との通信を手助けする予定です。
フロリダのケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられたTDRS-Mは地上約3万5800kmの静止軌道へと投入され、NASAの通信衛星ネットワーク「 TDRS(Tracking and Data Relay Satellite)」に参加。地上局とともに「Space Network」を構成します。またTDRS-Mの打ち上げにより、Space Networkは最低でも2020年代なかばまでの運用が可能になります。
1983年に打ち上げが始まったTDRSは合計で13機の人工衛星が打ち上げられ、現在は9機が稼働中。そのうちTDRS-Mは第3世代の人工衛星となります。人工衛星の製造はボーイングが担当しました。今後、TDRS-Mは予定軌道に投入された後に太陽電池パネルやアンテナを展開し、しばらくしてから運用が始まる予定です。
Image Credit: United Launch Alliance
■NASA Launches New Satellite to Beam Back Data from Hubble Telescope, Space Station
https://www.space.com/37844-nasa-launches-communications-satellite-tdrs-m.html