宇宙開発企業のスペース社は9月7日(現地時間)、「ファルコン9」ロケットをフロリダのケネディ宇宙センターから打ち上げました。ロケットに搭載された米空軍のスペースプレーン「X-37B」の分離や、ロケット第1段の地上施設への着地にも成功しています。
X-37Bは「Orbital Test Vehicle(OTV)」とも呼ばれ、ボーイングが製造しアメリカ空軍が運用するスペースプレーンです。その外見は小型の「スペースシャトル」のようです。また完全に無人でミッションを行い、地上には滑空して帰還します。同機の全長は8.8メートル、翼長は4.6メートル、全高は2.9メートルで、小型トラックほどのペイロードを備えています。その目的や宇宙往還機のテストだとされていますが、ミッションの詳細やペイロードの多くは不明です。
これまでは2機のOTVが4回ミッション(OTV-1、OTV-2、OTV-3、OTV-4)を実施し、それぞれ宇宙での滞在期間を224日、468日、675日、718日と伸ばしてきました。そして今回のOTV-5では、長期の宇宙環境における電子・オシレーションヒートパイプの実験を行う「ASETS-11(Advanced Structurally Embedded Thermal Spreader)」が搭載されています。
Image Credit: スペースX
■SpaceX Rocket Launches X-37B Space Plane on Secret Mission, Aces Landing
https://www.space.com/38067-spacex-launches-x-37b-space-plane.html