とうとう2017年9月15日の19時31分(以下、すべて日本時間)に土星大気に突入してそのミッションを終える、探査機「カッシーニ」。そのカッシーニが最後に搭載カメラで納めた写真が、地球へと届いています。
グランド・フィナーレとして土星の北半球へと突入するカッシーニは、9月11日に衛星「タイタン」でフライバイをおこない軌道を変更。そして、9月15日午前から搭載カメラによる最後の画像撮影を行い、地球へと全データを送信しています。上の画像は、土星の環を「CL1」「CL2」フィルターを通して観測したRAM画像です。
なお、カッシーによる最後の写真撮影はこの1枚だけでなく、こちらのNASAのサイトで一連のRAWイメージを閲覧することができます。このようにして当たり前のように土星の詳細な観測画像を手に入れることができていたのもカッシーニのおかげですが、それも今日までなんですね。
なお19時31分に土星に突入したカッシーニは、数分たらずで燃え尽きるものと思われます。現在カッシーニは観測データをそのまま地上へと送信し続けるモードに入っていますが、同探査機は土星の大気の中でなにを知ることになるのでしょうか?
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute
■NASA’s Saturn probe Cassini is sending its last images to Earth before it meets its end today
http://www.hindustantimes.com/science/nasa-s-saturn-probe-cassini-is-sending-its-last-images-to-earth-before-it-meets-its-end-today/story-EqcDzOX1ydoZLWmaBOOZCN.html