成功の陰に失敗あり。いかに失敗を恐れないことこそが、成功者の証なのかもしれません。というわけで、宇宙開発企業のスペースX社は自社製作で、いかにこれまで同社ロケットが着陸失敗を繰り返してきたかの歴史をを動画にまとめました。
スペースXの「ファルコン9」ロケットはロケット第1段が地上や海上ドローン船に着陸し、再利用することで打ち上げコストを下げるという試みが取り入れられています。すでにファルコン9の再利用ロケットは打ち上げに成功しており、今後は「24時間以内の再打ち上げ」という大きな目標に向かって邁進しています。
しかし、ロケット1段目の着陸はそう簡単なものではありません。2013年9月の海上ドローン船への着陸失敗から、2014年4月と7月にはドローン船への着陸に成功。同年9月には失敗……と、2016年初頭までは正直失敗ばかりでした。
安定して着陸に成功するようになったのは2016年の中旬からで、2016年6月の着陸失敗以降は12回連続でのロケット第1段の着陸に成功しています。今では当たり前となった同社のロケット着陸シーンですが、かつてはこのような苦々しい経験があったのですね。
現在、スペースXはロケット第1段だけでなく第2段、それにフェアリングや宇宙船「ドラゴン」の再利用も計画しています。すでに再利用ドラゴンの打ち上げにも成功しており、同社の「リユース」には今後も注目が集まることでしょう。
Image Credit: スペースX
■How Not to Land an Orbital Rocket Booster
[https://www.youtube.com/watch?v=bvim4rsNHkQ]