地球近傍小惑星「ベンヌ」からのサンプルリターンを目指す、NASAの小惑星探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」。2016年9月に打ち上げられた同探査機は今週金曜日の12時52分(米国東部時間)に地球をスイングバイする予定です。
ベンヌは直径約500kmほどの小さな天体ですが、そのサンプルからは初期太陽系の姿のヒントが得られるものと期待されています。そこから地球などの惑星の誕生経緯や、さらには生命の起源についても解き明かそうとしているのです。
オシリス・レックスは2018年10月にベンヌに到着し、まず2年ほど軌道上から小惑星を観測。そして資料を採取します。やがてベンヌを離れ、2023年にサンプルの入ったカプセルが地球へと帰還する予定です。
今回のスイングバイでは、オシリス・レックスは南極の約1万8000km上空を通過します。小惑星からのサンプルミッションというと「はやぶさ」によるイトカワでのミッションや、現在実施中の「はやぶさ2」でのミッションを思い出してしまいますね。
Image Credit: NASA
■A NASA spacecraft is about to slingshot around Earth to meet up with an asteroid
https://www.theverge.com/2017/9/19/16327876/nasa-osiris-rex-asteroid-bennu-gravity-assist