先週末に、地球をスイングバイして小惑星へと旅立ったNASAの探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」。そのオシリス・レックスから、地球を離れた直後に撮影した迫力の写真が送信されました。
2017年9月22日(米国時間)に地球をスイングバイしたオシリス・レックスですが、今回の画像はその搭載された観測機器「MapCam」からの画像を合成したものです。撮影時間はまさに、スイングバイの数時間後。撮影地点は地球から約17万キロ離れた場所です。
写真はちょうど太平洋を写し出しており、下側にはオーストラリア、左側に中国、右側にアメリカが見えますね。日本も多分画像に写っているはずなのですが、雲でちょっと見にくい場所にあるようです。また写真上側の黒いインクのようなノイズは、0.003秒以下という短時間露光が原因なんだそうです。
今後、オシリス・レックスは2018年10月に地球近傍小惑星「ベンヌ」を訪れ、観測の後にサンプル資料を採取。そして地球へと持ち帰る予定です。素晴らしい成果をのこした小惑星サンプルリターンミッション「はやぶさ」に続き、こちらも無事に任務が進展することを期待したいですね。
Image Credit: NASA
■OSIRIS-REx Views the Earth During Flyby
https://www.nasa.gov/image-feature/goddard/2017/osiris-rex-views-the-earth-during-flyby