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スペースX、次世代大型ロケット「BFR」で2022年に火星着陸ミッション 2024年には有人探査も

sorae.jp 2017年9月29日 16時13分


 
宇宙開発企業のスペースX社は国際宇宙会議にて、次世代大型ロケット「BFR」とその計画を明かしました。同ロケットは2022年に無人の火星着陸ミッションを、そして2024年には有人での火星探査ミッションを予定しています。
 
スペースXが公開したBFRは再使用可能なブースターと宇宙船を組み合わせた構成で、将来的には同社のロケット「ファルコン9」や「ファルコン・ヘビー」を置き換えます。全長は106m、直径は9mと超大型ロケットに相当。31基の「ラプター」エンジンを搭載します。

そして宇宙船部分は全長48m、直径9m、重量85トン、ペイロードは150トン。居住空間は825平方メートルで、エアバスの総2階建て旅客機「A380」よりも広いとのこと。有人輸送仕様では40のキャビン(小部屋)があり、それぞれに2〜3人が搭乗できます。つまり、ほぼ100人が搭乗可能です。
 
そして2022年には2機のBFRを火星へと着陸させ、水の存在を確認します。また地表の採掘や電源/ライフラインの構築も予定しているのです。そして2024年には2機の無人BFRと2機の有人BFRを火星へと着陸させ、さらに火星開拓を進める予定です。火星探査など深宇宙探査の際には宇宙船同士での燃料の補給も予定されています。
 
また、BFRはISSなどの宇宙ステーションへの補給ミッション、人工衛星などのペイロードの打ち上げ、そして月面探査にも利用される予定です。さらに、BFRの初号機は今から6〜9ヶ月後に製造が始まる予定です。
  
Image Credit: スペースX
■スペースX
http://www.spacex.com/

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