JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、2017年11月12日に予定していた「イプシロンロケット3号機」の打ち上げを延期すると発表しました。打ち上げ日については決定次第お知らせするとのことです。
内之浦宇宙観測所からの打ち上げが予定されていたイプシロンロケット3号機は、3段式の固体ロケットです。第1段は「H-IIA」ロケットの固体ロケット・ブースター(SRB-A)と機器を共通化し、さらに自己診断機能や少人数での打ち上げ管制など、先進の技術とコスト低減が取り入れられています。
一方、同ロケットには高性能小型レーダー衛星「ASNARO-2」が搭載されます。これはスポットを絞った高解像度な観測が可能な小型地球観測衛星で、2014年には「ASNARO-1」が打ち上げられました。
今回の打ち上げ延期の理由としては、射場での機体点検作業中に電気系統に不具合が確認されたと発表されています。
Image Credit: JAXA
■イプシロンロケット3号機による高性能小型レーダ衛星(ASNARO-2)の打上げ延期について
http://www.jaxa.jp/press/2017/09/20170929_epsilon3_j.html