今から60年前となる1957年10月4日は、世界初の人工衛星「スプートニク1号」が打ち上げられ軌道に投入された記念すべき日です。そして今でも、人類による宇宙進出はたゆまなく続いています。
旧ソ連によって開発されたスプートニク1号は、「R-7」ロケットによってバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。投入軌道は遠地点が939km、近地点が215kmの楕円軌道で、打ち上げから21日間電波を発信し続けます。そして1958年1月4日に地球へと落下しました。
このミッションはアメリカなど西欧諸国でいわゆる「スプートニク・ショック」として受け入れられ、米露の宇宙開発競争が激化するきっかけとなりました。また1957年11月3日には、「ライカ」と呼ばれるメス犬を搭載した「スプートニク2号」が打ち上げられています。さらに1961年に「ボストーク1号」に搭乗したユーリイ・ガガーリンが世界初の有人宇宙飛行を成し遂げるなど、旧ソ連は宇宙開発をリードしました。
その後は国際宇宙ステーションの建造や「ソユーズ」ロケット、スペースシャトルにより宇宙開発は賑やかになりますが、スペースシャトル計画の終了とともに一旦宇宙開発は停滞期に。しかしNASAは2030年代の火星有人探査を、そして民間企業のスペースX社も2024年に火星の有人探査を宣言しています。人の宇宙へと飛び立ちたいという願いは、今も昔も変わることはないようですね。
Image Credit: Space.com
■Sputnik Turns 60: Astronaut Leroy Chiao Celebrates 1st Satellite
https://www.space.com/38356-sputnik-turns-60-astronaut-leroy-chiao.html