海王星の外側に存在する太陽系外縁天体……と聞くと、私達には少し縁の遠い話にも思えますが、その太陽系外縁天体に分類される準惑星「ハウメア」にリング(環)が存在することが、科学雑誌のNatureにて報告されました。
ハウメアとは、2005年に発見された細長い卵のような形の天体。海王星の外側に位置するエッジワース・カイパーベルトの天体としてはかなり大型な部類となり、ルドルフやブリッツェンという2つの衛星を持ちます。また今年には恒星の前を通過したことで、その形やサイズに関する詳細が判明していました。
今回の研究結果を提出した共同執筆者で、スペインのInstituto de Astrofísica de Andalucíaの天文物理学者のSantos Sanz氏は、観測にあたって12個の天体望遠鏡を利用。その過程では、ハウメアの長軸が最低でも2,300kmと以前よりも大きいことが判明しました。さらに、幅70kmほどのチリからなるリングがハウメアから1,000km上空の周囲に存在していることが判明したのです。
ハウメアよりも小さな天体でリングを持つものはいくつか見つかっていますが、科学者は今後もこのような小さな天体のリングについて調査を進めたいとしています。
Image Credit: IAA-CSIC/UHU
■Surprise! Bizarre Dwarf Planet Haumea Has Rings
https://www.space.com/38432-dwarf-planet-haumea-has-rings.html