国土交通省は2017年10月11日、10月5日に伊丹空港(大阪国際空港)にて誘導路上空で無人航空機らしき物体が飛行していたために、着陸進入中の航空機が自主的に着陸復航を実施したと発表しました。
この無人航空機とは、各種報道によればドローンのような物体だったとのこと。10月5日の17時35分頃、伊丹空港から出発するために地上滑走中のJAL128便が、W3誘導路上上空約30mに無人航空機らしき、鳥程度の大きさの赤い物体を発見。管制官に通報しました。
また同時に伊丹空港に着陸進入中だったJAL2186便はこの通報により、自主的に進入複行を実施したとのこと。両便ともに被害はなかったものの、JAL2186便は予定から13分遅れで着陸することになりました。
2015年12月に施行された改正航空法により、許可のない空港付近でのドローンの飛行は禁じられています。しかし改正航空法を全てのドローンパイロットが認識しているわけではないこと、あるいはいたずら目的のドローンパイロットも存在しうることから、今後もこのようなケースが起こることは十分に想定されます。
今後は一部メーカーが導入してる、ソフトウェア的な飛行禁止地域設定のメーカーを超えた共有、さらには空港による積極的なドローン撃墜施設の導入もありえるのかもしれません。
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■無人航空機(ドローン)の飛行にかかる法令遵守の徹底について
http://www.mlit.go.jp/common/001205045.pdf