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月周辺に膨らむ宇宙ステーション、2022年までに設置へ ビゲロー・エアロスペース

sorae.jp 2017年10月18日 16時23分


 
国際宇宙ステーション(ISS)へと空気で膨らむ拡張モジュール「BEAM」を打ち上げ、さらなる運用期間の延長も予定されているビゲロー・エアロスペース。同社は膨張式の居住モジュールを月周回軌道へと2022年までに設置するという目標を発表しました。
 
この膨張式の居住モジュールは「B330」と呼ばれるもので、月探査の拠点や実験スペースとしての利用が想定されています。以前の発表では、膨らませた状態での内部スペースは330立方メートルで、単独かつ自動での運用が可能だとされています。
 
今回の発表では、B330はユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の「ヴァルカン」ロケットで打ち上げられます。2019年に運用が始まるこのロケットで、まず2020年にB330を地球低軌道に打ち上げ1年間の実証実験を実施。この最中にはISSへの補給任務や宇宙飛行士の滞在が行われる予定です。
 
そして次に2機のヴァルカンを打ち上げ、地球低軌道にロケット上段「ACES(Advanced Cryogenic Evolved Stage)」を設置。そして片側のACESからもう片方のACESへと燃料を全て移動させ、燃料が満タンになったACESからB330へと燃料が補給され、月へと旅立つのです。
 
この計画はNASAによる有人月面探査にも大きく関わっており、さらに、ビゲロー・エアロスペースの社長は将来の火星探査についても、同社の膨張式拡張モジュールが役立つだろうと言及しています。
 
Image Credit: Bigelow Aerospace
■Bigelow Aerospace wants to put an inflatable space habitat in orbit around the Moon
https://www.theverge.com/2017/10/17/16488646/bigelow-aerospace-united-launch-alliance-b330-habitat-lunar-depot

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