宇宙開発企業のブルー・オリジン社は2017年10月19日(現地時間)、次世代ロケットエンジン「BE-4」の燃焼試験に初成功したと報告してます。
First hotfire of our BE-4 engine is a success #GradatimFerociter pic.twitter.com/xuotdzfDjF
— Blue Origin (@blueorigin) October 19, 2017
ブルー・オリジンはアマゾン創業者のジェフ・ベゾスが創業した企業で、同社は再使用可能なロケット「ニュー・シェパード」の打ち上げや着陸に複数回成功しています。そしてBE-4はブルー・オリジンが開発をすすめる大型ロケット「ニュー・グレン」や、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の次世代ロケット「ヴァルカン」への搭載が検討(AR1の可能性もアリ)されているのです。
今回ブルー・オリジンが公開した動画ではエンジンの燃焼試験が複数方向から撮影されていますが、その具体的なデータは公開されないそうです。一応同社の発表では、液体酸素と液化天然ガスを利用する同エンジンは55万ポンド(約2.45MN)の推力を持つとされています。
そしてニュー・グレンはスペースXの「ファルコン9」ロケットのように、第1段を再使用する設計。ロケット第1段にはBE-4エンジンを7基搭載し、第2段にはBE-4を1基搭載する予定です。初打ち上げは昨年の発表時から10年以内とされています。一方ヴァルカンでは、BE-4だけでなくエアロジェット・ロケットダイン社の液体酸素とケロシンを利用する「AR1」の採用も検討されています。こちらは2019年に初打ち上げが予定されています。
Image Credit: ブルー・オリジン
■Blue Origin conducts first test of BE-4 engine
http://spacenews.com/blue-origin-conducts-first-test-of-be-4-engine/