民間企業による宇宙旅行を2018年末にも開始しようとしてる、ヴァージン・ギャラクティック社。そのヴァージン・ギャラクティックとスピンオフ企業に、サウジアラビアが10億ドル(約1100億円)の出資を行うことが発表されました。
ヴァージン・ギャラクティックは宇宙船「スペースシップ・ツー(VSS Unity)」による、高度約100kmのサブオービタル飛行を予定しています。過去には事故もありましたが、現在は順調に飛行テストを続けており、2018年半ばには創業者のRichard Branson氏自身による初の宇宙飛行もおこなわれる予定です。
今回サウジアラビアの政府系投資ファンドは、ヴァージン・ギャラクティックと関連会社のThe Spaceship Company、Virgin Orbitに投資し、さらに4.8億ドル(約550億円)の追加投資のオプションも設定されています。このVirgin Orbitは、飛行機から飛び立つ小型衛星打ち上げ用のロケットの開発を進めているのです。
今回の大型投資はヴァージン・ギャラクティックによる民間宇宙旅行を後押しするだけでなく、将来的には同社が描いている「地球の2点間のサブオービタル飛行」を現実のものとするかもしれません。計画が順調に進めば来年にも民間宇宙旅行が始まるなんて、技術の進歩は早いものです。
Image Credit: ヴァージン・ギャラクティック
■Saudi Arabia is investing $1 billion in Virgin Galactic and its spinoff companies
https://www.theverge.com/2017/10/26/16552856/virgin-galactic-saudi-arabia-investment-spaceshiptwo-launcherone