JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2017年10月27日、H-IIAロケットにて気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)と超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)を12月23日の10時26分22秒〜10時48分22秒に打ち上げると発表しました。発射場は種子島宇宙センターの大型ロケット発射場となります。
「しきさい」(GCOM-C)は19種類のさまざまな色(波長)を観測できるセンサ「多波長光学放射計(SGLI)」を搭載。気象変動メカニズムを研究します。
「つばめ」(SLATS)は高効率イオンエンジンによる高度300km以下の「超低高度軌道」の継続飛行の実験を行います。
打ち上げに利用されるH-IIA37号機は202型で、4m径フェアリングと固体ロケットブースタ(SRB-A)を2本搭載。打ち上げから16分後にしきさいを、1時間48分後につばめを異なる高度の軌道に投入する予定です。この技術はJAXA開発の技術の初めての利用となります。
Image Credit: JAXA
■H-IIAロケット37号機(高度化仕様)による気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)および超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)の打上げについて
http://www.jaxa.jp/press/2017/10/20171027_h2af37_j.html