※画像はイメージ
2017年11月4日、岐阜県大垣市で開催されたイベント「ロボフェスおおがき2017」にて、お菓子をまいていたドローンが群衆へと落下し、6人のけが人が出るという事態となりました。ただ幸いなことに、いずれも軽症者だったようです。
各種報道や警察発表では、今回ドローンが落下した具体的な理由については現時点では明らかにされていません。群衆が撮影した映像を確認すると、当初は安定飛行を続けていたドローンが突然バランスを崩して落下したように見えます。NHKの報道によると、ドローンを操縦していた会社代表の男性は「機体が思わぬ動きをしてコントロールがきかなかった」と話しているようです。
また、落下したドローンは業務用途などを想定した、直径85cmで重さは4kgと大型のモデル。これが群衆に落下して軽症で済んだのは、むしろ不幸中の幸いといえるでしょう。ドローンに装着された回転するローターはかなりの威力があり、また大型モデルであることを考えれば、より重大な事故もあり得たはずです。
今回の事故では、「1、なぜドローンにローターガードが設置されていなかったのか」「2、ドローンの飛行ルートなどは適正だったのか」などの疑問が残ります。もちろん飛行は国土交通省の許可を得たものだと思われますが、正直ドローンはまだまだ発展途上の機材。万が一の事態を想定して、機体にも運用にもより安全を図るべきだったといえるでしょう。
中部地方などでおこなわれる「お菓子まき」とドローンという組み合わせは、興味深いものです。だからこそ、今後の事故原因の徹底した解明が望まれます。
Image Credit: Wikimedia Commons
■ドローン落下事故 操縦男性「コントロールきかず」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171105/k10011210761000.html
■空からお菓子…ドローンが落下 子どもら6人けが 岐阜
http://www.asahi.com/articles/ASKC45FD4KC4OIPE00J.html
■大垣で菓子撒きドローンが群衆に落下
https://togetter.com/li/1168389