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NASAの超大型ロケット「SLS」、初打ち上げは2019年12月以降に

sorae.jp 2017年11月9日 14時16分


 
NASAが開発をすすめる超大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」。こちらは2019年に無人での打ち上げが予定されていましたが、NASAは新たに初回打ち上げが2019年の12月、あるいは2020年の6月にまで延期される可能性を示唆しました。
 
NASAはSLSの開発状況を広く再調査し、起きうるリスクなどを考慮して2020年6月の打ち上げが妥当だと判断。そしてもし何もリスクが露呈しなければ、2019年12月の打ち上げを目指すのです。
 
延期の続くSLSの打ち上げですが、このロケットは初回打ち上げミッション「EM-1」で無人宇宙船「オリオン」を月周辺まで送り込み、地球へと帰還させる予定です。また、EM-1ではロケットの安全装置のテストも行われます。そして2回目の打ち上げミッション「EM-2」ではとうとうオリオンに宇宙飛行士が乗り込むのです。EM-2は2021年に予定されていますが、今回のスケジュール変更の影響を受ける可能性があります。
 
トランプ大統領の横やりが入ったりと、なにかとスムーズに進まないSLSの開発。しかし、有人での打ち上げも考慮したロケットの開発は、それだけ慎重に進めないといけないということなのでしょう。待ってもたったのあと数年ですから、今後の惑星探査にも十分に耐えうるシステムをしっかりと構築してほしいものです。
 
Image Credit: NASA
■NASA’s next big rocket probably won’t fly until 2020
https://www.theverge.com/2017/11/8/16625012/nasa-space-launch-system-exploration-mission-1-2019
(塚本直樹)

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