今週はシグナス補給船の打ち上げに小型シャトル「ドリーム・チェイサー」の自由飛行、X線天文衛星「ひとみ」の観測結果、DJIの新ドローン、そして何よりも、空飛ぶタクシーやクルマに数多くの発表がありました。
宇宙は太陽と同じ物質でできている
残念ながら事故によって喪失してしまったX線天文衛星の「ひとみ」ですが、喪失前に観測したデータを解析した結果、地球から2億光年以上離れたペルセウス座銀河団のガスが太陽と同じ物質でできている可能性が高いと発表されました。
場所も年齢も異なる銀河系(天の川銀河)と、ペルセウス座銀河団の物質が同一であった……これにより、宇宙全体の銀河はどれも似たような物質でできている可能性が指摘されています。
ドリーム・チェイサーが自由飛行に成功
シエラ・ネヴァダ社が開発をすすめる、小型シャトル「ドリーム・チェイサー」。こちらがカリフォルニア州のモハベ砂漠にて、自由飛行によるクリティカルテストに成功しました。
ドリーム・チェイサーは宇宙往還機として、軌道上から滑空飛行して地上に帰還できます。またNASAとの「CRS-2」契約の元、国際宇宙ステーション(ISS)へ2024年までに最低6回の輸送ミッションを予定しているのです。
Uber、エアバス、ボルボの空飛ぶタクシー/空飛ぶクルマの計画進む
Uberがすすめる空飛ぶタクシー「Uber Elevate」計画に、ロサンゼルスでの2020年までのテスト飛行がくわわりました。こちらはパイロット+4人乗員の機体で、都市部交通としての利用が期待されています。
またエアバス社の空飛ぶタクシー「ヴァーハナ(Vahana)」は実際の機体を利用したデモ飛行を2017年末までに実施、さらにボルボ(ボルボ・カーズ)の親会社「浙江吉利控股集団」が、空飛ぶクルマのスタートアップ「Terrafugia」を買収するなどの動きがありました。
DJIの定番ドローンに新カラーバリエーション
DJI社の折りたたみドローン「Mavic Pro」に、純白のカラーバリエーション「Mavic Pro Alpine White コンボ」がくわわりました。飛行性能がアップグレードされた「Mavic Pro Platinum」とどちらを選ぶのか、悩ましいところです。
Image Credit: NASA/Carla Thomas, Uber, JAXA/Ken Crawford (Rancho Del Sol Observatory), Hitomi Collaboration 2017, DJI
(文/塚本直樹)