スペースX社が今年9月に発表した、次世代大型ロケット「BFR」。火星探査だけでなくなんと地球での旅行にも利用される予定のこのロケットですが、同社社長はアメリカ政府からの資金的な追加開発支援を期待していることを明かしています。
2017年11月16日に開催されたカンファレンス「NewSpace Europe」にて、Gwynne Shotwell社長はBFRにも採用される「ラプター」ロケットエンジンにアメリカ空軍が出資していることに言及。さらに、BFRや再利用可能な宇宙船「BFS(Big Falcon Spaceship)」についても、支援を期待していると述べたのです。
現在BFRは2022年に無人の火星着陸ミッションを、そして2024年には有人での火星探査ミッションを予定しています。さらにShotwell氏は、BFRは2020年代にアメリカの安全保障関連の重量級ペイロードの打ち上げにも使えると言及しているのです。
スペースXはBFRへの出資のメリットとして、打ち上げコストの削減についても説明しています。あまりに壮大な計画だったBFRですが、これからは顧客獲得に向けて動き出すということなのかもしれません。
Image Credit: スペースX
■SpaceX expects government support for development of BFR launch system
http://spacenews.com/spacex-expects-government-support-for-development-of-bfr-launch-system/
(文/塚本直樹)