2017年11月28日現在、「ソユーズ2.1b」ロケットで打ち上げた気象観測衛星が管制と通信不能状態になっています。原因として、打ち上げ時のなんらかの失敗が予測されています。
ボストチヌイ宇宙基地から11月28日に打ち上げられたのは、極軌道を周回する人工衛星「Meteor-M」。またその他のペイロードには、カナダTelesatの18個のKaバンドを利用する、低軌道コンステレーション用の小型衛星のプロトタイプなども含まれていまいした。
ソユーズ2.1bの打ち上げは当初は計画通りに推移していましたが、ロシア宇宙開発企業のロスコスモスは数時間後に、目標軌道への不在によりMeteor-Mとの初期通信が確立できなかったと発表しています。つまり目標高度に到達できなかった、あるいは全く周回軌道に投入されなかった可能性が予測されています。
さらにロシアメディアのInterfaxは、ロケット上段の「フレガート」が初期点火の段階で失敗し、ペイロードの人工衛星とともに大西洋に落下したとも報じています。これらの状況を見るに、今後の通信の確立はかなり厳しい状況のようです。
Image Credit: Roscosmos
■Contact lost with satellites after Soyuz launch
http://spacenews.com/contact-lost-with-satellites-after-soyuz-launch/
(文/塚本直樹)