12月になってもスペースXによるロケットの打ち上げは続きます。同社は2017年12月8日(現地時間)に「ファルコン9」ロケットの打ち上げと国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッション(CRS-13)を行いますが、このロケットが再使用ファルコン9になることがNASAによって確認されました。
そして今回の再使用ファルコン9の第1段は、2017年6月に打ち上げられISSへと補給ミッション(CRS-11)をおこない、地上へと着陸したもの。このように、再使用ロケットによるISSへの補給ミッションは今回が初めてとなる予定です。
スペースXは2017年にすでに3回も再使用ロケットの打ち上げを行っており、打ち上げから衛星の軌道投入、そして着陸まで、その技術は実証済み。また今後は3回目、あるいはそれ以上のロケットの再使用も期待されています。
また、今回の打ち上げでは「ドラゴン補給船」も使用済みのものが利用される予定です。ロケット打ち上げの低価格化を目指すスペースXにとって、再使用ロケットと再使用宇宙船によるミッションは重要なマイルストーンとなりそうです。
Image Credit: スペースX
■NASA will use one of Elon Musk’s lightly-used rockets for the first time
https://qz.com/1142079/elon-musks-spacex-will-fly-its-first-reused-rocket-for-spacex/
■SpaceX will fly cargo to the space station on a used Falcon 9 rocket, NASA confirms
https://www.theverge.com/2017/11/29/16715910/spacex-falcon-9-rocket-nasa-international-space-station-reusability
(文/塚本直樹)