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JAL、超音速旅客機開発でBoomと提携 マッハ2.2で2020年代半ば以降の導入目指す

sorae.jp 2017年12月6日 6時32分


 
以前から次世代超音速旅客機を開発しているBoom Technology, inc(以下、Boom)社は話題となっていましたが、新たにJAL(日本航空)はBoomと資本業務提携すると発表しました。
 
このBoomが製作している超音速旅客機はマッハ2.2(時速約2335km)での洋上巡航が可能で、マッハ1を超えない(時速800〜900km程度)ジェット旅客機から圧倒的な巡航速度の向上が予定されています。また航続距離は8,334kmで、ビジネスクラス仕様で1機あたり45〜55席の設定が予定されているそうです。
 
今回の提携によりJALは1000万ドル(約11億円)の資金を提供し、定期航空運送事業者として技術や仕様策定、プロモーションなどをサポート。見返りとして、将来の優先発注権(20機)を得ることになります。
 
Boomの超音速旅客機はすでにプロトタイプ「XB-1」が仕様公開されており、XB-1ではデルタ翼や可変インテーク/ノズル、炭素複合素材が採用されています。JALによれば機体導入は2020年代半ば以降を想定しているとのことで、それほど遠くないうちに超音速旅客機での定期運行がまた復活するのかもしれません。
 
Image Credit: JAL
■JALとBOOM TECHNOLOGY.INC,資本業務提携で合意
http://press.jal.co.jp/ja/release/201712/004521.html
(文/塚本直樹)

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