ドローン運用でなによりも気を使わなければならないのが、機体の落下。残念ながら、過去にもそのような事故はすでに起きています。そしてアマゾンはそんな場合に備えてなのか、落下などの事故時にドローンが自己分解する特許を取得しているのです。
「direct fragmentation for unmanned airborne vehicles」というタイトルのこの特許では、上の図のように自力で空中においてバラバラに分解するドローンの仕組みが説明されています。ドローンには「分解コントローラー」が搭載され、バッテリーやプロペラに問題があると飛行ルートや天候、周囲の環境などを分析。そして問題がなければ、分解シークエンスに入るのです。
また特許では、ドローンがどの部品を投下するのかを選択できるとも説明されています。分解にはフックやスプリング、それに「小型の爆発装置」も想定されているとか…。まるでロケットの自爆のようですが、はたして安全性は大丈夫なのでしょうか?
ドローン配達サービス「Prime Air」を計画しているアマゾンはこれまでにも、合体するドローンから空中倉庫からのドローン配達、パラシュートによるドローン配達、さらには電気自動車用のドローン型バッテリーの特許などを出願してきました。今回の自己分解するドローンの特許がはたして現実のものとなるのかは不明ですが、個人的には自爆するドローンをちょっと見てみたい気もしますね。
Image Credit: USPTO
■Amazon patents self-destructing drone that falls apart in an emergency
https://www.theverge.com/2017/12/1/16723190/amazon-self-destructing-drone-falls-apart-midair-patent
(文/塚本直樹)