2017年12月12日(現地時間)、「アリアン5」ロケットの打ち上げがフランス領ギアナから行われました。打ち上げは無事成功し、搭載していたヨーロッパの測位システム「ガリレオ」で利用される4つの航法衛星の投入にも成功しています。
ガリレオはヨーロッパ版GPSともいえるシステムで、 全体では30基(6基がスペア)の航法衛星が打ち上げられる予定で、現時点では18基の衛星が軌道上に存在しています。今回の4基の人工衛星は高度約2万3000km、傾斜角度56度の周回中軌道に投入されます。
なお、ガリレオは2017年12月から初期サービスの提供を開始していますが、その全ての打ち上げが終了するのは2020年〜2021年頃となっています。また、次回のガリレオの航法衛星の打ち上げは2018年中旬にアリアン5で行われます。
Image Credit: Arianespace
■Ariane 5 Rocket Launches 4 More Satellites for Europe’s GPS Network
https://www.space.com/39065-ariane-5-launches-more-galileo-satellites.html
■GALILEO LAUNCH BRINGS NAVIGATION NETWORK CLOSE TO COMPLETION
http://m.esa.int/Our_Activities/Navigation/Galileo_launch_brings_navigation_network_close_to_completion
(文/塚本直樹)