2017年12月12日(現地時間)に宇宙開発企業「ブルー・オリジン」がウエスト・テキサスのスペースポートから打ち上げた、新型の「ニュー・シェパード」ロケットと宇宙船。
民間宇宙旅行の実現を目指す同ロケットですが、複数の画像や情報が公開されたのでその詳細をお伝えしたいと思います。
これまでもブルー・オリジンはニュー・シェパードのテスト打ち上げを続けてきましたが、今回打ち上げられたのは新型の「ニュー・シェパード」と宇宙船。今回は高度99kmまで打ち上げられています。
打ち上げ時にはマッハ2.94に到達したブースターは、下降時には最大でマッハ3.74にて地上へと帰還。
一方、宇宙船カプセルはパラシュートを展開し、時速1マイル(約1.6km/h)で地上へと着陸しています。
そして新型の宇宙船カプセル「Crew Capsule 2.0」には、実際の商業打ち上げにも利用される0.7×1.1メートルの大型の窓を設置。ここから、乗客は美しい宇宙と地球の境界線を観察することになります。
また宇宙船内部には、マネキン人形「マネキン・スカイウォーカー」が搭載されていました。2018年に開始予定の商業打ち上げでは、ここに実際の人間が搭乗することになるんですよ。
Image Credit: ブルー・オリジン
■Watch Blue Origin’s New Shepard 2.0 Spacecraft Soar in 1st Test Flight
https://www.space.com/39088-blue-origin-upgraded-new-shepard-test-flight-video.html
(文/塚本直樹)